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Channel: 修行中のおっさん
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働き方改革と伝統的な労働観

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今は資本主義で 改革を重要とするので古くて何百年も大事にされ続けてる伝統的価値観を軽視する傾向があります。
一方で共産主義は更にラディカルな革命思想で、理想社会構築など過去どころか現在も完全否定する考え方です。なので革命より改革の方が保守的だとか、政治で言うと保守とされてる政党が構造改革を行うなんて矛盾した事が行われています。
 
いま働き方改革とか言われていますが、伝統的な考え方で言うとどうなるか
まず西洋のキリスト教的な考え方でいうと人は生まれながらにして原罪という罪を背負って生まれてきているので、労働をせねばならない。元はといえばアダムが禁断の果実を食べてエデンの園を追放された事が原因で人間の子孫は不自由な社会で仕事をせねばならないという、要は強制労働に近い考え方。だから金持ちになって労働から解放される事をアメリカンサクセスストーリーと言って 成功者される。これが今のグローバルスタンダード。
 
一方 日本で長くモデルとされてるのが、例えば1200年前に編纂の小倉百人一首。一番歌の天智天皇の和歌でいうと
秋の田のかりほのいおのとまあらみわが衣手につゆは濡れつつ
晩秋の田んぼの横の粗末な小屋で、藁を編んでいると朝晩は冷えてきて朝露夜露で服の袖がに濡れてるが頑張っているよという天智天皇が詠ままれています
 
天智天皇のような大化の改新を起こした偉大な天皇でも 日中の公務以外で早朝から遅くまで露に濡れながら 働いている姿を勤勉さの象徴として歌っています。だから 大人も子供も勤勉さを大事にしなさいという教えで、さぼらず愚直に努力し続ける事に価値があるとされています。
この和歌の解釈を知らなくてもこの価値観は全員が一方では持っている感覚だと思う。
1200年前に編纂されて小倉百人一首お一番歌として語り継がれています。
 
古くて大事にされ続けてる考え方は大切にせねばと思います。
 

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