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Channel: 修行中のおっさん
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慰安婦の真実 故 水木しげる『総員玉砕せよ』

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水木しげる 『総員玉砕せよ』
↓↓↓無料試し読み↓↓↓
http://manga-town.net/m/3738/


『ゲゲゲの鬼太郎』の作家 故・水木しげる氏は戦時中 ラバウルに出兵していました。
『永遠の0』で有名な南の島の激戦地ですが、ここから更に最前線の島へと出兵し、所属部隊は 総員玉砕のバンザイ突撃で壊滅しています。

『総員玉砕せよ』とは水木さんの実体験に基づき、物語の90%が真実と言う通り、イデオロギーのない 一新人兵の目線で日常を描写しており、戦闘と日常、生と死、狂奔と諦観を淡々と描いています。

物語冒頭の慰安婦もありのまま描かれており、童貞のまま最前線へ出兵前夜の兵の視点と、親に売られた慰安婦の視点があり、どちらの地獄も本当に悲惨な一方、逃れられない日々を 努めて明るく、かつ淡々とした諦めた景色が描かれています。

そして、ピー屋と言われる慰安婦は悲しみを歌います。その悲しみは兵たちにも共有するのか、皆で大声で歌い、歌声は南の夜空に響いていきます。

イメージ 1



私はくるわに散る花よ
昼はしおれて
夜にさく

いやなおきゃくも
きらはれず
鬼の主人の
きげんとり

私はなんで
このような

つらいつとめを
せにゃならぬ

これもぜひない
親のため

イメージ 2




そして最後の玉砕のシーン。
好きな歌を歌って突撃しようという言葉に、兵たちは この慰安婦の歌を歌って散っていきます。

慰安婦以上に辛い最後を、達観した爽やかさで散って行きます。

戦中の本はたくさんありますが、史実を忠実に再現し、かつイデオロギーに左右されない 資料として 極めて秀逸だと思います。

日本軍の慰安婦狩りなど あり得ない事が分かる一級の資料で、一読の価値があります。

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